GPSも届かない砂漠を自由に旅するサハラ砂漠の遊牧民族トゥアレグ。男性の纏うターバンは美しいインディゴで、「サハラの青い民」と呼ばれる。

アラビア語で「蜃気楼」。地面より上のものが、光の異常な屈折で地表にあるように見え、空を映した湖のような蜃気楼は旅人の命をもおびやかす幻に。

世界中の砂漠の５分の１にすぎない、極小の砂粒の砂砂漠エルグ。さらさらの砂床と砂丘は、常に変わり続ける不思議な風紋を描く。

最も古い民族サン人の言葉で「なにもない」という意味のナミブ。酸化鉄で赤く変化した美しい杏色の砂丘が連なる世界最古の砂漠は世界初の自然遺産。

古代エジプトで「黄色」を表す言葉のケニイト。

万物を創造する太陽と光を象徴する色で、神々の肉体の色でもあった。

上）昔は同じ重さの金と交換されていた命の源の塩。往復1,500kmにも及ぶサハラ砂漠縦断交易では「アザライ」というキャラバン隊が命がけで塩を運ぶ。

​下）エジプトの秘境、白い砂漠のオアシス「ファラフラ」。太古の海底堆積物による石灰石の砂漠で、風に削られたアートのような奇石群で知られる。